HMENZ和漢根

【インチキ鑑定】HMENZ(メンズ)育毛剤は本当に効くのか?

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アマゾンや楽天市場で売れている人気の育毛剤、HMENZ(メンズ)和漢根×海藻入りの育毛トニック。

本当に効果があるのでしょうか?それともインチキ?

製薬会社で働いてきた経験と、10年以上インチキ育毛剤のいろんな手口にダマされた経験から、色んな「装飾」を排除して、冷徹に効果を検証してみました。

 

まずは業者の言い分を見てみた

アマゾンの該当ページを見てみると特長がイロイロと書かれてますねえ。一つ一つ見ていきましょうか。

 

特長1:マッサージしながら塗り込むと頭皮がじわじわする育毛剤

HMENZ和漢根_特長1

 

「じわじわする育毛剤」ってどういう意味???

「マッサージしながら塗り込む」のも、どの育毛剤もそうですし、何が違うんでしょうか???

って言うか日本語が変。もしかしてアマゾンで幅を利かせている中国の業者の商品?

 

特長2:ムダな広告費をかけていないので、頭皮と髪をまさかの同時ケア

HMENZ和漢根_特長2

 

これまたイミフです。

「広告費をかけない→まさかの同時ケアになる」ん?どういう理屈?

「ノンシリコン・鉱物油フリーを達成」は、シャンプーの宣伝文句みたいですが、育毛効果とどう関係するのでしょうか?

 

特長3:海と山の成分を使い、男性用に成分相性を研究した

HMENZ和漢根_特長3

 

「海と山の成分」って何でしょう?なぜそれが髪の良いのでしょう?それに、自社で研究・開発した独自成分であるかのようなニュアンスです。ホント?

後でじっくり見てみましょう。

それにしても「成分相性」って言葉、初めて聞きました。またまた変な日本語!?

 

特長4:8つの無添加を約束

HMENZ和漢根_特長4

 

またまた、「ノンシリコン」に「鉱物フリー」。推しますねえー。

まあ、頭皮には悪くなさそうですが、育毛させるかどうかは別問題ですね。

 

特長5:Made in Japan

HMENZ和漢根_特長5

 

日本製だから大丈夫ってことでしょうか?

でも、これも直接効果を保証するワケではありませんね。

 

さらに、アマゾンの該当ページの下の方にこんな宣伝文句も書いてありました。

 

宣伝文句

HMENZ和漢根_宣伝文句

 

「頭皮をギトつかせない育毛ローション」いいですね。ギトついたら継続して使えませんもんね。

でも、「毛穴を大切にしないと、髪なんて育たない。」は、???だって、薄毛の95%以上は毛穴の汚れではありませんから。

確かに、頭がべとつくと抜け毛が増える気がします。でもそれは、そんな気がするだけで実際はそれが原因で抜け毛が起こっているわけではありません。

もしそうなら、毎日洗髪できないホームレスの人はみな禿げてしまうはずです。

 

この手の「薄毛の原因は毛穴の汚れ」説は、薄毛治療専門病院(AGAクリニック)に行ったら明確に否定されます。

 

ちなみに、最後の方で「私たちの3年間をかけた自信作」と、いかに苦労してこの育毛剤を開発したか再びアピールしていますが、調べてみると、この育毛剤の製造元はミリオナ化粧品というOEM専門の化粧品会社(他社のために化粧品を作ってあげる会社)で、販売元の鶴西株式会社とは違う会社でした。

一般に、育毛剤の製造(≒充填)は、外部に委託するのは珍しいことではありませんが、わざわざOEM化粧品会社を選ぶのは・・・やっぱり、ミリオナ化粧品が持っている育毛剤の処方を使うためでしょうか?

ゼロから色んな成分を組み合わせて「処方」を開発するのは金も時間もかかるので、ありあわせのもので間に合わせようとするケースは中小メーカーの場合珍しくありません。

とは言え、「私たちの3年間をかけた自信作」と言ってますので、その処方をそのまま使ったという訳ではないでしょうが、勝手な妄想!をするに、せいぜい、天然成分をちょっと足したり、有効成分の量を調節したりといったちょっとしたアレンジを加えたもの、というところでしょうか?

 

当サイトのインチキ鑑定基準

育毛剤の開発コンセプトがどうであろうと、製造元が外部であろうと、処方が「ありあわせ」であろうと、成分が良ければ効果はあります。

そこで、HMENZ和漢根の成分の良し悪しを、あくまで医学的な見地から「鑑定」してみました。

その基準は3つ。

 

(1)成分の効果を確認した臨床試験が行われている

効果があるというにはその効果を確認する必要があります。例えば、先ほどから何度も出てきている「パラベンフリー」が育毛効果とどう関係するのかを証明する必要がありますよね。

その証明も試験管レベルではなく、実際の人で使って証明する必要があります。

さらに、その臨床試験の詳細を記した文献の存在も重要です。「試験をやった」ようなことを口では言いながら実際はやってない育毛剤成分もありますので。

 

(2)医療の現場で使われている(日本)

成分の効果を1回や2回の試験で証明した成分でも、実際使ってみたらたいして効果がなかったなんてことはよくあります。

そこで、本当に効果があると言えるのかどうかはどうやって判断したらいいのでしょうか?このサイトでは医師が薄毛治療で使っていることを次の基準にしています。

常に患者に訴えられかねないリスクを背負って治療をしている医師が使うという事は、それだけ効果があり、かつ安全性が高いと自信を持っているからだろうと思うからです。

 

(2)医療の現場で使われている(海外)

育毛剤成分で海外で開発されたものは少なくありません。特に最近の効果が高いと言われる成分、例えばミノキシジルやキャピキシルもすべて海外で開発されています。そのため、日本で使われていなくとも海外で治療に使われている実績も重視することにします。

 

鑑定結果

★☆☆ 星1つ

判定基準 判定
効果を検証した臨床試験が行われている
医療の現場で使われている(日本) ×
医療の現場で使われている(海外) ×

 

臨床試験の医学文献

アメリカの国立医学図書館のPubMedやMedicineといった医学文献のデータベースやGoogleでHMENZ育毛トニックの和漢根や海藻といった成分を検索した所、薄毛治療の臨床試験の文献が見つかった成分はセンブリエキスに含まれるオレアノール酸だけでした(詳細は後で)。

ただし、ジフェンヒドラミンHCl、グリチルリチン酸2Kについては、厚生労働省の認めた医学部外品成分なので医学的エビデンスがあるものとみなします。

 

医療の現場で使われているか?(日本)

日本でHMENZ育毛トニックの成分を薄毛治療に使っている病院は今の所見つかっておりません。

ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂ければ幸いです。

contact@antibald.click

 

医療の現場で使われているか?(海外)

これまた検索しましたが、まだ見つかっておりません。

情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、教えていただければ幸いです。

contact@antibald.click

 

 

医薬部外品成分の効果はどれほど証明されているか?

HMENZ育毛トニックに含まれる医薬部外品成分、

  1. ジフェンヒドラミンHCl
  2. グリチルリチン酸2K
  3. センブリエキス

はどれほど効果があるのでしょうか?文献を調べてみました。

 

ジフェンヒドラミンHC1

ジフェンヒドラミンHClは、かゆみなどを引き起こすヒスタミンの作用を抑える成分としてアレルギーの薬や総合感冒薬に使われています。

また眠気を催す副作用があったため睡眠改善薬にも使われる成分です。

ドリエル

 

育毛剤にもよく使われていますが、その目的は、作用から言ってフケのかゆみを抑える効果でしょう。

という事で、この成分自体に育毛・発毛効果は期待できないでしょう。

実際、アメリカの医学図書館をはじめ医学文献のデータベースで検索しましたが、育毛に関する文献はヒットしませんでした。

 

グリチルリチン酸2K

カンゾウ(甘草)という植物の根に含まれる成分で、昔から漢方や生薬の原料として使われていました。今も化粧品や食品など広く使われています。

昔の人はコマーシャルで「グリチルリチン酸!ジカリウム!」とうたわれていたのを覚えている人もいるかもしれません(40-50代以上?)。

その効果は抗炎症作用。頭皮の皮脂が出すぎたり、シャンプーが合わなかったりして頭皮に炎症が起こった時に抑える作用が期待できます。

 

ということで、これも育毛には直接関係はなさそうですな。これも、実際医学データベースで検索しましたが育毛効果を示す文献は見つかりませんでした。

 

センブリエキス

センブリエキスは、リンドウ科のセンブリという植物から抽出したエキスで、古くは室町時代から薬草として胃腸薬などとして使われています。

「エキス」ってことで色んな成分が入っているんですが、主なものは次の3つの成分です。

  1. スウェルチアマリン
  2. スウェルチアニン
  3. オレアノール酸

肝心のセンブリエキスの育毛作用ですが、先ほども言いましたが、文献があったのはオレアノール酸でした。

ここでは、名古屋大学の臨床試験「オレアノール酸配合育毛剤の臨床試験結果」の抄録を全文載せておきます。

応用生化学研究所よりオレアノール酸配合育毛剤 (センブリ抽出液OA22.5%を含有する70%エタノール溶液) の臨床試験を依頼されたので、50歳以下の男性型脱毛症14例の外観上正常な部位を対象に基剤とのwell-controlled half side testを施行し検討した。

左右対称半径1cm円内の使用4カ月後の硬毛数は実薬側で治療前後で有意に増加を示したが、placebo側では増加を認めなかった。

臨床判定では3例に有効性が認められた。副作用は1例に癌痒感を認めたのみで、長期に安全に使用できる薬剤であると判定した。

有効性が認められたのが3例/14例ですので、劇的に効果があるとは言い難いです(何ら試験もしていない成分に比べたらマシですが)。

 

結論!

一応、医薬部外品成分の入った育毛剤ですので、全く効果がないことはないと思います。ただ、あまり高い効果を期待するとがっかりするかも。

まあ、安いですから、値段なり、という事でしょう。

 

HMENZ和漢根の商品概要

HMENZ和漢根

容量

120ml(1か月分)

 

価格

定価:4,580円

実売価格:2,980円前後

 

育毛剤種別

医薬部外品

 

販売業者

鶴西株式会社

 

製造業者

株式会社ミリナオ化粧品

 

 

ちなみに、「星3つ」鑑定の育毛剤成分はこちら。
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