ホームページを見てみると、色々書いてますねえ。
「現実を凌駕する最高傑作」、「世界が認めた実力派スカルプケア」・・・。
大丈夫かいな、この育毛剤。「最高傑作」、「世界が認めた」とは風呂敷、広げすぎ!な気がしますが、本当に効くんでしょうか?それとも誇大広告のインチキ育毛剤?
見極めるために、商品そのものと、成分について、医学的な見解を調べてみました。
*このサイトでは各育毛剤の効果を判断するのに、私や誰かが実際使った上での口コミは一切考慮していません。
体験口コミなんて単なる主観的な感想であって何も効果を保証するものではないし、そもそもネットの口コミ自体、ステマが多すぎて本物かどうか極めて!あやしいからです。
その代わり、商品そのもの、または含有成分に関して、
- ①臨床試験で育毛効果を医学的に証明しているか(その文献が見つかるか?)
- ②それに対し実際医師(国内・海外)は評価しているか?
を判断基準にしています。
鑑定結果
★★★星3つ
売り方はインチキ臭いけど、成分はちゃんとしてました。
判定基準 | 判定 |
効果を医学的に検証した臨床試験の文献があるか? | 〇 |
実際に治療で使われているか?(日本) | 〇 |
実際に治療で使われているか?(海外) | 〇 |
臨床試験の医学文献
商品名ではヒットしませんでしたが、Deeper3Dに含まれる成分はたくさんの医学文献が発表されていました。
有効成分の一つ、キャピキシルは、アメリカの国立医学図書館のデータベースPubMedを調べた所、1件ヒットしました。
A new strategy to modulate alopecia using a combination of two specific and unique ingredients.
また、リデンシルという成分に関してもグーグルで検索した所、資料が見つかりました。
さらに、Deepr3Dに含まれる成長因子KGFやIGFに関しても先ほどのPubMedで検索した所、数百の文献がヒットしました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=KGF+hair
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=IGF+hair
なお、その他成分である、「モンゴロイド3大伝承成分」、「カプサイシン」は薄毛に関わる文献が見つかりませんでした。
ということで、少なくとも、医学文献がない、または、あっても公表できないインチキ育毛剤とは違うようです。
病院での使用
Deepr3Dをそのまま使っている病院は今のところ見つかっていません。ただ含まれる成分を使っている病院はありました。
20ヵ所以上AGA病院を訪問した所、表参道スキンクリニックでキャピキシルがメソセラピーの成分の一つとして使われていました。
なお、メソセラピーというのはこのように頭髪の薄くなった個所に有効成分を直接注入する治療法で、非常に高い効果を誇っています。
また、KGF、IGFを始めとする成長因子も、多くのAGA病院のメソセラピーの有効成分の主成分として使われています。
一方、リデンシルを使っている病院は見つかりませんでした。ご存知の方が要れば教えてください(contact@antibald.click)
ということで、病院で医師が使っているということは「効きそう」です。
海外での使用
Deepr3Dを使っている病院は見つかりませんでしたが、含有成分を使っている病院は見つかりました。
キャピキシルを使っている病院としては、イギリスのThe Brighton Hair Loss Clinicがありました。
リデンシルを使っている病院には、アメリカのRobert James Clinicと言う所がありました。
ということで、海外でも使われているなら、日本の育毛成分でよくある「日本では使われてるけど海外ではさっぱり」みたいなものとは違うようです。
Deepr3Dの"有効"成分の効果は?
先ほどから何度も出てきていますがキモとなる成分は2つ。
一つはキャピキシル、2つ目はリデンシルです。
それぞれに育毛・発毛効果を見ていきましょう。
(効果については当サイトの他のキャピキシル・リデンシル系育毛剤記事と同じですので、読み飛ばしたい!人はココをタップ or クリニック)
キャピキシルの効果
キャピキシルの作用は?
この成分を開発したカナダの製薬会社ルーカスマイヤーの資料を見てみます。
キャピキシルというのはいくつかの成分が組み合わされた複合成分の名前です。その中で主要なものが2つあります。
ビオカニンAと、アセチル・テトラペプチド3です。
詳しくはこちらの記事 - キャピキシルは効くのか?に譲りますが、
ビオカニンAはAGA治療の特効薬フィナステリド(プロペシア)という薬と同じような作用があり、薄毛の根本的な原因物質であるDHTを作らせない働きがあると言われています。
アセチル・テトラペプチド3は、細胞の再生を促す作用があると考えられていて、毛包に直接働きかけて成長を促し、毛髪を元気にすると言われています。
キャピキシルの人での試験結果
15人の平均年齢46歳の男性に5%のキャピキシルを含んだ育毛剤を塗布させた所、4か月目で成長期の髪の毛の数が平均で13%増え、休止期の髪の数が29%減りました。
リデンシルの効果
続いてリデンシルを見てみます。ここでは詳細は省きますので、詳しいことが知りたい人はこちらの記事=リデンシルは効くのか?を読んでください。
Induchemという名前のスイスの大手化学薬品メーカーが公表した資料です。
リデンシルの作用は?
髪の毛の根元の方にある毛乳頭細胞の幹細胞と線維芽細胞を活性化し、抜け毛を押さえ、発毛を促すそうです。
発毛効果は3か月で見えてくるとか。
リデンシルの効果は?
14人の男性薄毛患者に3%のリデンシルを含むローションを塗布した所、3か月目には12人の人に効果が出ました(85%)。
効果の出た12人は、成長期にある毛髪の割合が11.3%増え、休止期の毛髪の割合が20.3%減りました。
これにより、84日後には平均して1万本増えました。最大で増えた人で2万8,200本増えてます。
ちなみに、1万本増えると相当フサフサになります。
例えば、自毛植毛の場合、この人で2,500本前後の植毛でこれだけ増えてます。
と考えるとスゴイです。
鑑定まとめ
Deepr3Dの成分であるキャピキシル、リデンシルを使った臨床試験の文献はあり、増毛・発毛効果が確認されていました。
日本に限らず、海外でも医療の現場でもキャピキシル、リデンシルは治療に使われていました。
ということで、売り方があやしいのでダマされがち?ですが、モノは間違いなさそうです。
散々「インチキ臭い!」とディスってスミマセン・・・。
Deeper3Dの商品概要
成分
キャピキシルが臨床試験と同じ5%含まれています。
リデンシルは臨床試験の3%より多い、5%含まれています。
価格
これ1本60ml入りで14,850円です。
1日2回、1回1ml使うので、1か月使える勘定になります。
これにおまけで、Deepr3Dのミニボトルと
頭皮への浸透を助けるバリアスルーという商品のミニボトルが付きます。なぜかこっちは5回分ですが。
ちなみに、10回分のDeeper3Dのミニボトルを使って(つまり本体は使う前に)、頭がかゆくてしょうがないなど「合わないな」と思ったら、返品できるそうです。
このほかにも3本セットや6本セットがあり、それぞれ15%引き(1本12,620円)、30%引き(10,395円=最低価格)になりますが、まあ、最初はどうなるか分からないので、手を出す必要はないでしょうね。
また、シャンプーとセットになったものもありますが、これも、私は要らないかな。何が良いのかよく分からないし。
あと、先ほどのバリアスルーとのセット品もあります。これも要らないかな。臨床試験ではバリアスルーのようなものは使わなくても効果が出てましたので。